ドイツ映画『es』

「アイヒマン実験」のように、恐ろしい心理実験は他にも存在します

例えば監獄実験というものは有名で、この実験の様子を描いた『es』というドイツ映画もあります

「es」とはドイツ語で「これ・それ」という意味の単語ですが、心理学用語で「無意識層の中心の機能」という概念を示す言葉でもあるのです

ドイツ映画『es』

ある日タクシー運転手兼記者のタレクは、新聞の実験者募集記事を見つけます

内容は大学内に作られた擬似刑務所で、参加者を看守と囚人に分け、与えられた役職として生活するというもの

【画像:映画『es エス』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

報酬がよく応募資格も不問、実験期間も2週間と短かったため、彼は取材のネタ込みで参加したのです

ドイツ映画『es』

初日は特に何の問題もなく、和やかな雰囲気で過ごしていました

ただその後は些細ないざこざをきっかけに看守側と囚人側で対立が何度か起こります

【画像:映画『エス~es~』 『THE WAVE』~実際に起きた心理実験の映画化~

その様子を見ていた実験の助手が、主催者であるトーン教授に実験の中止を要請するほど

しかし教授はこれを却下し、実験を続行させました

ドイツ映画『es』

暴走した実験参加者を止めるべく、実験の助手は、主催者である教授の留守中に実験の強制中止を申し出ました

【画像:人生論的映画評論: es [エス](‘01) オリヴァー・ヒルシュビーゲル

【画像:映画『エクスペリメント』予告編 – YouTube

しかしこれを聞いた看守役のある男は、助手から衣服を没収し地下の疑似刑務所へ連行したのです

最終的にこの実験は、2名の死者を含む多数の死傷者を出す惨劇となったのでした

「アイヒマン実験」や『es』の中で描かれた監獄実験

これらは人がもつ非常に危険な深層心理を浮き彫りにする実験でした

【画像:ヒトラー ~最期の12日間~ – 作品 – Yahoo!映画

このような人の深層心理に注目が集まるきっかけとなった人物といえば、やはりアドルフ・ヒトラーでしょう

次からは彼、というか彼“らしい”人物が主役の映画を紹介しようと思います

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